花が好きな人であればだれでも一度は、もっと長く花の寿命を持たせたい。
そう願ったことがあるはずです。
この本は、花屋さん御用達の老舗雑誌『フローリスト』で2年間にわたって紹介された内容をもとに、花の管理方法や水揚げと言われる技術について紹介しています。

植物を扱う仕事をしたことがある人ならば、少しでも長く美しさを保つための技術は欠かせません。それはいけばなも同様で、さまざまな流派で独自の技術を養っています。
しかし、花を買う行為そのものはごく一般的であっても、そのような技術は決して広く知られているとは言えません。そこで、花が好きで、少しでも家に長く飾っておきたいという人にお勧めしたいのが、この書籍です。

特長は、花屋さん向けに書かれているだけあって、花屋でよく見る植物を中心に、ほどよい量が紹介されていること。そして、科学的なアプローチや品質保持剤を製品別に紹介するなど、「気になっていたけど、よく知らない」といった情報までも網羅されていることです。この水揚げに着目し、一般の人も手に取れるようにした書籍は、おそらくほとんどないと思います。それだけに貴重な良書ですし、著者や出版社の心意気を感じて嬉しい気持ちになります。

花の生命は短い…そう嘆く前に、私たち人間側もできるお手当てはしっかりと行い、1日でも長くその姿を鑑賞したいと思います。

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  • 出版社 ‏ : ‎  誠文堂新光社
  • 発売日 ‏ : ‎ 2018/8/9
  • 著者 : 薄木健友
  • サイズ : 14.8 x 1 x 21 cm
  • ISBN 978-4-416-71804-9