4月6日(日)に、日本一とも称される奈良県吉野山へ、桜の花見に行ってきました。
多くの歴史の舞台ともなった吉野山は、約3万本の桜が山全体を覆い尽くし、春には「一目千本」と呼ばれる壮観な景色が広がります。吉野山の桜の多くは「シロヤマザクラ」で、約200種類の桜が植えられています。「下千本」「中千本」「上千本」「奥千本」と、標高によって開花の時期が少しずつ変わるため、比較的長く桜の花が楽しめます。また、山全体が歴史的な寺社や文化遺産に囲まれており、春には桜とともに歴史散策も楽しめます。
東京ではちょうど満開を迎える桜ですが、吉野山の下千本で5分咲き、中千本で3分咲きということでした。あまり咲いていないのでは…と思いましたが、そうではありません。桜は、花が咲くころには樹木全体がピンク色に染まります。遠目でみると、山が薄いピンク色に染まっていて、とても美しい光景でした。これで満開となったら、どれだけ素晴らしいのでしょうか…!
事前の天気予報では降水確率90%でしたが、実際には雨に降られることはなく、朝降ったと思われる露がキラキラと葉を濡らし、輝いていました。ふかふかの苔があちこちに見られたので、雨といっても降水量1mmといった具合の多湿な土地なのかもしれません。
京都からも大阪からも特急で1時間以上かかる場所。ましてや東京から行くには、宿泊付きとする必要がありますが、このような絶景であれば、また行きたい、何度だって行きたいと思えます。金峯山寺の国宝も特別開帳されるこの時期、少し足をのばして吉野山へのハイキングを楽しむのもおすすめします。


