先週は雪が降ったかと思えば、今週は一転して温かい日が続いています。卒業を迎え、新しい生活に胸を躍らせる人や、人事異動で一喜一憂する変化の大きい時期でもありますが、皆さまはいかがお過ごしでしょうか。

フリーランスになって、もうじき2年になろうとしています。手探りの日々が続き、正解がわからない中でとにかくどこかへ進みたいと思って過ごしてきました。最近になり、ようやく少しだけ、自分の向かいたい場所や見通しのようなものが見えてきました。これが「慣れ」というものかもしれません。

会社員だったころと比べて、今の生活は「サイコーだ!」と思うことが実際は多いのですが、「慣れ」てしまうとむしろ忘れてしまう感覚なのかもしれないとも思います。だから、しばらくの間、気軽にブログとして書き留めていきたいと思います。もちろん、「フリーランスの編集者・ライターってどういう生活をしているの?」「やっぱり生活は大変なの?」といった興味にもお応えできるような、嘘のない内容にしていきます。

フリーランスになる前、それこそ大企業に勤めていた時の私は、周囲の人にも仕事にも恵まれていたし、収入も同年代の男女で比較しても、かなり多かったと思います。ブランド品や高額な品に興味がなかったし忙しかったという理由もあり、毎日の買い物で値札を見て買ったことはほとんどありません。それは鉄道でいえば、新幹線のチケットを握りしめて、日本国内を縦断するような勢いで毎日を過ごしていたのでした。

それが今は、路面電車に乗り、周囲のカラフルな車や線路わきの民家の植木などを眺め、ときどき駅のホームで電車に乗り込むおばあちゃんに視線を移しながらゆったりと進む日々です。そのような生活を送っていると、自分の感覚を取り戻し、ささいなことに驚いたり感動する瞬間に多く出会うのです。それはとても貴重な体験です。特に、物を書いて生きることを決めた人間にとっては。

そのため、つまらないこともたくさん書き連ねると思いますが、ご容赦いただければと思います。