11月22日は、二十四節気のひとつ「小雪」(しょうせつ)です。

 「小雪」は、わずかな雪が降る頃という意味です。二十四節気は、一年を二十四に等分して、季節の目安とされてきたものです。年によって1日ほど前後することがありますが、2022年の小雪は、本日から12月6日ごろまでをさします。この時期に相手に届く手紙やはがきを書く際には、時候の挨拶として『小雪の候』を書き出しの言葉として使うことができます。

 また、本格的な冬が到来する前のこの時期、昼間はそれほど冷えず、ときには春が戻ってきたかのように陽射しの暖かな日になることがあります。このような日を「小春日和」(こはるびより)と言います。さらに、その陽気に、桜や山吹といった春の花が返り咲くことを「帰り花」「返り花」などといって、俳句の冬の季語にもなっています。

 だんだんと寒くなっていくなかにあっては、つい足早に建物や地下道へ入りたくなってしまいますが、身近な自然をしっかり観察できたなら、寒さも楽しみの一つに変わるのかもしれません。