2024年10月23日から、二十四節気のひとつ「霜降(そうこう)」が始まります。寒さがさらに進み、霜が草木につくようになります。ひとつ前の節気は「寒露」でした。液状の露が、より気温が下がることで凍り、ここでは霜になったというわけです。このように空気中の水分に注目するのは、この二十四節気が農作業の指針とされる基準だったからです。霜が続くと葉が弱ったり、農作物が壊死したりする「霜害」を引き起こすので警戒が必要です。霜害は、野菜や果樹などの高騰の原因になりやすく、今でも私たちの身近に起こっている問題です。

この時期、多くの場所で葉が黄色や赤に色づき始め、山々では紅葉の見ごろを迎えます。

また、11月5日には酉の市(一の酉)が開催されます。2024年は三の酉の年となり、二の酉は17日(日)、三の酉は29日(金)です。酉の市は、11月の酉の日(十二支)に、鳥にちなんだ寺をはじめ各地で行われる、開運招福・商売繁盛を願う祭りです。
私も毎年、浅草の鷲神社を参拝しています。多彩な縁起熊手が数多く並ぶ様子は圧巻で、売り子さんの威勢よい声や屋台などとともに、とても楽しみにしている行事です。三の酉の頃になると熊手も残り少なくなっているので、一の酉で好みの形を今年は選びたいなと思っています。