普段は身近にある花をテーマに、東京都文京区・台東区周辺を取り上げることの多い当サイトですが、週末、千葉県香取市まで足を延ばして、佐原あやめパークへ行ってきました。
ここは、利根川を挟んで千葉県と茨城県が歴史的につながる【ちばらき】エリアの千葉県側に位置します。睡蓮や蓮、あやめといった水辺の植物を中心に栽培しており、花菖蒲は約400品種150万本を誇ります。2023年は5月27日(土)から6月25日(日)まで、あやめ祭りを開催。この期間中は、臨時特急や佐原駅から園までのシャトルバスがあり、公共交通機関でも行きやすくなります。
利根川の対岸である茨城県には「水郷潮来あやめ園」もあり、車であれば10分程度で行き来できるようです。
あやめ属というと、「燕子花(カキツバタ)」「花菖蒲(ハナショウブ)」「あやめ」が有名です。育つ環境は、燕子花が水辺や湿地であるのに対して、花菖蒲やあやめは陸地になりますので、そこでおおよその区別はつきそうです。また、あやめは、「綾目」「文目」と漢字で書くことがありますが、その名の由来のとおり、花に網状の文様が入っているので、花びらの柄をよく観察すれば、花菖蒲との見分けはつきそうです。開花時期も、燕子花やあやめは4月~5月頃であり、6月に入ると花菖蒲が咲くのが一般的です。
実際に行ってみると、園内の大部分が花菖蒲で、5月28日花菖蒲の開花状況は2部咲き。満開期分を味わうには、6月10日くらいまで待つほうがよいのではないかと思います。ただ、園内全体でみれば、睡蓮やバラ、あじさいなどもあってゆったりと鑑賞でき、笹の葉の形のサッパ舟もほぼ並ばずに乗船できます。のんびりするには、この時期もいいなと思いました。
あやめパークのあとは、千葉の小江戸ともいわれる佐原の古い町並みをぶらぶら散歩し、日本初の全国実測地図を作った伊能忠敬の家や記念館を見たり、名物の鰻を美味しくいただいたりして、日帰り旅行をゆったり楽しみました。
水郷佐原あやめパーク
所在地:千葉県香取市扇島1837-2
開園時間:(あやめ祭り開催期間 ※)8時~18時
入園料:(あやめ祭り開催期間 ※)一般大人800円、65歳以上700円、小学生・中学生400円
※それ以外の期間は、こちらをご参照ください。