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前職でやり残したこと

あの山の頂上へたどり着く道は?

充実した毎日の中で浮かんだ一つの思い

2022年10月末で会社を退職した時に、たいていの仕事はやりきったという気持ちで、
後悔とか後ろ向きの感情を持たずに、スッキリと卒業しました。

それから自分なりに、いけばなだけにとらわれるのではなく、もっと広い視野で、
花で人に喜んでもらいたいという気持ちを抱き、フラワーデザインの学校に通い始めたり、
花屋で働いたり、花のイベントで勉強したり事業計画を考えたりして、日々を過ごしています。

正直、この年齢で、こんなに充実した、幸せな時間が得られるなんて、
会社を辞めるときには思っていませんでした。
これだけでも、辞めた価値はあったのかなと思っています。

その中で、ひとつだけ、「もっとやればよかった」と思うことが
心の奥に浮かぶようになりました。

それは、後進の女性が働きやすい職場環境を作る…ということです。

女性が働くことについて

いま、「女性活躍」とか「ダイバーシティ」とかいった掛け声で、
女性に限らず、仕事と家庭の両立を支援する取り組みが拡がっています。
とても必要なことだと思います。

私の在籍した企業は、日本有数の大企業でしたが、管理者の女性は本当にごくわずか。
社外取締役に外から女性をもってきて、役員の女性比率を引き上げているような
古い体質の会社でした。

特に本社組織では、女性管理者の数がとても少なく、しかし一方では、
コミュニケーション能力やバランス感覚に長けた優秀な女性社員が数多くいました。
女性が目立つポジションになると「打ち上げ花火」なんて陰で言われたりして…。
まぁ、理不尽を感じていました。

そんな中で、自分も転職組という背景も手伝って、30代後半で昇格し、
課長にしていただきました。

大企業ならば、制度も整っているし、両立しやすいでしょ?

理屈はそうかもしれません。でも日々の業務に目をうつせば、時短勤務の社員でも、
会議が長引いたり、勤務終了間際で顧客や取引先から電話がかかってきたりして、
簡単にはいきません。
夕方、職場から最寄り駅まで走る彼女たちのけなげな姿を、私は何度も見てきました。

女性の部下が多かったということもあり、もう少し、自分にできたことがあったのでは。
そんな気持ちもあり、「忙しい人の暮らしに寄り添う」ことをライフワークとして、
やっていきたいといつしか考えるようになりました。

今、編集・ライティング業務で、そのコンセプトにぴったりの仕事のお話をいただいており、
企画を考えるだけでも、わくわくしています。
「一人ひとりが輝き、調和する社会へ。」
そのような社会づくりを後押ししていきます。

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