就職氷河期世代の私がとんねるずの29年ぶりの武道館ライブに行き、この時代に生きていてよかったと思えた話

2024年11月8日(金)・9日(土)の2日間、とんねるずの29年ぶりとなる武道館ライブが開催された。幸運なことに11月9日のチケットが入手でき、東京・九段下の日本武道館へ行ってきた。

正直、生のとんねるずをアラフィフになって観られる日が来るとは思っていなかった。ライブは、とんねるずはもちろん、演奏も演出も運営も何もかもが本当に素晴らしかった。もう、いま思い出しても泣きそうになってしまうくらい感動的だった。1977年生まれ、とんねるずのワンフーとしては妹分。とんねるずライブに行くのは初めて。生で見るのも初めて。だからこそ、この貴重な体験を自分なりに何かに残したいと思い、ブログに書くことにした。今を大切に、参加できたことに感謝をして、しっかりと書き留めたいと思う。

<とんねるず THE LIVE2024 主な流れ>

「とんねるずが11月に2days武道館ライブを開催」。おそらくフジテレビだったと思う。衝撃的なニュースがテレビから聞こえてきた。心なしか、そのニュースを伝える声は嬉しそうだ。

「えっ?!それ、絶対行きたい!」と直感的に思った。

その日、チケット販売の詳細は発表されなかった。ライブの詳細もよく語られなかった。「どうして、今…」という不安と、「生でとんねるずが見られるかも」という素直に嬉しい気持ちが入り交じった。ただ、絶対に行きたい、チケット情報だけは見逃すまいと思った。

情報源は、今回もフジテレビだったと思う。チケットがフジテレビダイレクトで販売されることを知る。その日、フジテレビダイレクトに登録をして、20日(日)から始まる「フジテレビダイレクト先行」に備えた。

実は、7月13日から先行受付開始の「いち早プレリザーブ」というのがあったらしいが、その時には知るよしもなかった。7月19日(金)には、フジテレビダイレクトのリマインドメールが届く。抽せん販売のエントリー期間が1週間あったので、焦る気持ちはなかった。

第1希望から第3希望まで、すべて11月9日(土)17時の回とし、第1希望はスタンドA席(料金:12,800円)、第2希望はスタンドB席(料金:11,800円)、第3希望はスタンドS席(料金:14,800円)でエントリーした。

席種を選ぶ時に脳裏をよぎったのは、「ワンフーのお姉さん」がた。私が「夕焼けニャンニャン」を見ていたのは小学生低学年の頃。「オールナイトフジ」「コラーッ!とんねるず」「ねるとん紅鯨団」「みなさんのおかげです」「生でダラダラいかせて」…。オールナイトニッポンも聞いていた…けれど、悲しいかな小学生。とんねるずの全国ツアーが始まったのは1985年らしいが、その時、齢8歳で幼過ぎた。1995年まで毎年開催されたツアーだが、一度も足を運んだことがなかった。当時、お会いすることのなかった年上のお姉さん・お兄さんたち「熱烈なワンフー」こそ、アリーナ席で観るのにふさわしいと心のどこかで思っていた。これまで憧れてきたとんねるずのアリーナ席は古いワンフーの皆さんにお譲りしますから、どうかスタンドの端っこからでもいいので拝ませてください。そんな気持ちでスタンド席をエントリーした。

後から「貴ちゃんねるず」で知ったのだが、当日はチケットが入手できずにそれでも武道館に引き寄せられた「音漏れ隊」と呼ばれる熱烈なワンフーも多かったようだ。実際、チケットは即日完売、入手できなかった人が多くいたという話を多方面から聞いた。結果的に、そんな方たちがいたからこそ貴さんは、まだ卒業できないと思ってくれたわけで、とんねるずへの憧れと同じくらい、私にとっても「熱烈なワンフー」はリスペクトしたい存在だ。勝手に妹気分でいる。そういうお姉さんたちに「天使の恥骨」の当時のコールを教わったりしたかったなという気持ちは、実はアラフィフとなった今でもある。

第1希望は落選、第2希望で当選した。

その日は奇しくも私の誕生日だった。今振り返っても、最高のバースデープレゼントを頂いたと思っている。誰にお礼を言っていいのか分からない、神様、ありがとう!

その後、チケットが即日完売となり、プレミアチケットとなり、転売行為への非難、主催者による転売対策の徹底など、ライブチケットにまつわるいくつかのニュースを耳にした。1万円ちょっとで入れるライブ価格は、その価値に比べたら安すぎるのは確かだった。

10月19日(土)21時から23時10分までフジテレビ土曜プレミアムで「とんねるず特番(仮)」が放送されるというニュースに触れる。貴さんとノリさんが2人そろってフジテレビの番組に出るのは、「みなさんのおかげでした」の最終回(2018年3月22日)以来、6年半ぶりという。武道館ライブまでの2人に密着する内容だという。

6年半…長いような短いような。まだ6年半かという気持ちもあれば、もう6年半かという気持ちもある。テレビの中でしか2人を知らない自分にとっては、2人の仲が決裂した時間のように思えて、少し悲しい。それぞれソロで活動していることは知っていた。2~3年前にYouTube「貴ちゃんねるず」で貴さんの還暦をお祝いする宴のLIVE配信があった。そこで「ノリさんは現れるのか」という演出があり、姿を現わさない状況が延々と続くのがつらくなってしまって、それ以来、ソロ活動を追うのをやめてしまった。よく、お笑いコンビとかアイドルグループでも不仲が原因で解散するという話がある。ファンの人は本当に辛いだろうなと思う。

~「2億4千万の大陸スペシャル」放送

番組は、公演前の2人への密着と、「2億4千万のものまねメドレー選手権」で構成されていた。貴さんがライブをとても前向きな場として捉えていることと、貴さんに全幅の信頼を置き応えようとするノリさんの姿を知ることができた。それ以来、ライブがめちゃくちゃ楽しみになった。

Spotifyでとんねるずの楽曲を予習(?)したり、YouTubeで貴ちゃんねるずや過去の番組を見続けたりした。

ここで、チケットぴあによる不正転売対策がすごすぎた件についても、少し触れておきたい。

プラチナチケットとなった今回の公演、エントリーの際に入場者の名前と電話番号を入力する必要があった。氏名を入力するくらいは、まぁ、時々ある仕組みではある。

私自身が初めてだったのは、「分配」という仕組み。購入者は自分の分のチケットしか発券できず、同行者は自分でぴあの会員登録をして発券する必要があった。一緒に行った旦那は「分配?何それ」状態。私も初めてで、「なんかよくわからないけど、手伝うからとにかくがんばって」と励ましながら、無事に紙チケットを入手した。チケットと登録者の氏名や電話番号が一致しないと、分配も発券もできない。名前の入力まではこれまでもあったと思うが、まとめて発券できないのは本当に初めてで、かなり驚愕だった。年上のワンフーさんたちも同じようにがんばっているんだろうな…と思った。

しかし驚きの本人確認作業は、それだけじゃなかった。当日は武道館入り口で、厳格な本人確認が行われていたのだ。確かに案内メールには、「「顔写真付指定本人確認証」の提示によるご本人確認を実施いたします」との記載があった。保険証や免許証、マイナンバーカード、パスポートといった金融機関並みに厳格な本人確認証の提示が求められた。真偽のほどはわからないが、ネット上には本人確認証を忘れてしまって入場できなかったという人もいたようだ。形だけやるイベントはあると思うけれど、スタッフの人が本当に確認証とチケットと私の顔を指さし確認していて、内心、なぜか入れなかったら嫌だなとヒヤヒヤした。

厳戒態勢のライブ。もう、その時点で、「とんねるず、すご。」と思った。主催者の心意気を感じたし、結果的に名前が印字されたチケットは一生の宝物になったのだけれど。

15時開場ということで、15時過ぎに武道館に到着した。館前に張られたテントを見たら、さまざまなLIVEグッズが用意されていた模様。グッズ売り場に行列はなかった。展示品を見ながらTシャツやタオルを買いたいなと思ったけれど、そのころ既に、ほとんどのアイテムが売り切れ状態だった。

このグッズ販売所は、入り口で紙を渡されて、それに希望のアイテムの購入数を記入して買うオペレーションだった。しかし入り口で紙を渡されなかったため、いざ買おうとしたら「紙を受け取っていませんか。それがないとダメなんです」と言われてしまった。「紙」と言われて、事前に配られた予約票のような用紙があって、こんな時間に来てももうないですよ、という意味かと思って、がっかりしてしまった。諦めて出口に向かったとき、後ろから「いいですよ」と言ってくれたスタッフのお姉さんがいて、無事にパンフレットだけだけど買うことができた。パンフレットに一喜一憂してしまい、ガチャには気づけず、後からSNSを見てその存在を知り、いいなと思った(笑)。現地でどんだけ舞い上がってるんだ、私。

ただ、もともとコンサート会場のグッズ販売は長蛇の列のイメージしかなかったし、2daysしかやらないライブにグッズが用意されていると思っていなかった。心のどこかに、ネタバレになるライブの事前情報は知りたくないという気持ちもあったが、どちらかというと普段は仕事がらみでしか音楽ライブとか行かないので、グッズ購入という概念が薄かったのが原因だった。ましてや事前にネットで販売していたとは…。

その後、パンフレットを手に武道館の前と大型トレーラーの前で写真撮影。周りは全員大人で、非常にマナーがよくて、譲り合いの精神が素晴らしく、後ろに人が写り込まない写真を気持ちよく撮らせていただいた。とんねるずのワンフーの皆さんたちも、やっぱり神だったと心密かに感動したのだった。

1つだけ気になったことがあるので、これも書いておく。ライブといえばスタンド花。フジテレビはフラワーネットを持っており、相当数の花が出ていたと思われるが、視界に入るところにはなかったように思う。SNSでも、娘さんの投稿以外は見かけなかったので、ワンフーの目に入るところにはあえて置かなかったのかもしれない。ワンフーととんねるずのためのイベントということがここでも徹底されていたのかもしれないなどと、深読みしてしまう。

座席は、南スタンド2階(実際は3階)。ほぼ天井で、ステージまでの距離は遠かったものの真正面でステージ全体が見渡せたため、めちゃくちゃテンションが上がった。武道館といえば、中央にステージを配置し、360度座席を置くイメージ。だから南側って背中ばかり見える席なのかな…と思っていた。一面にステージを寄せていたのは、武道館では少し意外だったし、最初は懐かしめの演出なのかなと思った。いざ始まってみると、照明やバックの映像など演出のかっこよさにも感動したし、大型の柱モニタがとんねるずの2人を大きく映し出してくれたのでとても見やすかった。こんな端っこの席まで見やすい演出をしてくれて、ありがとうございます! 本当に、とんねるずに関わるスタッフはみんな超一流だな。

そして、17時が近づくにつれて座席がどんどん埋まっていく場内の様子も見ることができた。ワンフーが思い思いにとんねるずグッズを身に付けているのにも、ほほえましく思った。背後には立ち見の人たちがいて、文字どおりの超満員だった。武道館で立ち見の人を見るのは初めてだった。上から見ても空席なんてなくて、天井まで観客がぎゅうぎゅうだった。チケット抽選で年齢フィルターでもあったのだろうか・・と思ってしまうくらい、下は40代、上は70代超の年齢層高めのワンフーばかりだった。世間ではおばさんと呼ばれる年齢だけど、思ったとおり妹分。私は、カセットテープで「成増」をテープが伸びるくらい聞いた最後の世代なのかもしれない。

※LIVEの詳細はFODで!1月19日まで配信中。

いよいよ開演。ワンフーたちと手拍子で開演をリクエストする。ステージの青白いライトが揺れる。ライティングが異常にかっこいい。この瞬間、ワクワクが最高潮になる。

そして観客の歓声で、ステージ上にとんねるずが登場。まだこの時はシルエット。そして純白のスーツに身を包んだとんねるずにスポットライトが当たり、ステージ上に浮かび上がる! 

ぎゃーー。本物がいる!!!
テレビの中でしか見たことのなかったとんねるずが、今、確かに目の前にいる。

「情けねえ!!!」

ああ、こんな日がくるなんて(涙)
言葉にはできない思いが体じゅうを駆け巡る。
人間、生きていると、いろいろなものが積み重なって折り重なって、良いこともあればそうじゃないこともあるけれど、ただ「今、ここにいる」ということ自体がもう奇跡なんだ…。

そうして感動が最高潮になった1曲目「情けねえ」が終わり、2人がはける。

「・・・以上をもちまして 本日のTUNNELS THE LIVEはすべて終了でございます ご来場いただき 誠にありがとうございました 係員の指示に従い ご退場ください」のアナウンス。

会場内に鳴り響く「アンコール」の声と手拍子。あっ!やっぱりとんねるずだ。お笑いの人だ。最高だ!

そしてアンコール1曲目(笑)
黒いスーツ姿に衣装チェンジをしたとんねるずが再度登場し、「みのもんたの逆襲」を歌う。うう、なんだこれ、黒のビシッときめたスーツがよく似合う。めちゃくちゃかっこいい。

このあとは、ずっと楽しくて嬉しくて一緒に振付を踊って。夢のような時間が続く。そしてアンコール20曲目となるラストソングは「セブンスコードを天国にくれ」。これもかっこよくて泣ける~。みんなにとって大切な1曲だ。貴さん、ライブをやらないと、この歌を流せなくなっちゃうよ。大切なレクイエムでしょ。それでいいの? 貴さん…!

その後、ダブルアンコールに突入(笑)
この間の「ガラガラヘビがやってくる」までの照明もめちゃくちゃかっこいい!!特にレーザーの演出がすごい。面になってる! そして衣装チェンジして再びとんねるずが登場。ノリさん、仮面ノリダーのヘルメットをつけている。ちょっとだけ壊しにきてて面白い!

続いて「一番偉い人へ」。Tシャツの貴さんがスーツの背広とベストを身に付ける。この曲のスタイルっていうのかな。今思えば、そんな点まで演出しているのだ。ライブ開始時からどんどん若返るとんねるず。この時には、もう当時の姿を見ているようで、またも感動してしまった。

とんねるずだーーー!!

そして…伝説のMC?! はじめ、貴さんはご家族の方への感謝の気持ちなどを述べられていて…。FODでカットされていたので、あえて詳しくは書かないけれども。(ちなみに貴さんのライブ最初のMCで、眼鏡を新調したのに1日目にかけ忘れてしまって映像つくるのに編集できなくなっちゃうから今日もかけられなかったというお話も、FODではカットされている。)
そして今回のライブの開催趣旨を語る貴さんのMCと、それに茶々を入れるノリさん。
心の中で、貴さんが変なことを言いだしたらノリさんが止めて…。そう願っていた。だから「卒業できない」と言った貴さんに安心した。この時の貴さんの表情、めちゃくちゃいい顔していて、ちょっとデレデレしていて、たまらなくかわいかった。その横でノリさんも、なんだかとっても嬉しそうだ。ノリさんの茶々と「星降る夜にセレナーデ」の入りの表情がすべてを物語っている気がする。貴さんの気持ちが戻ってくるのを、ただ待っていたんだな、ノリさんは。愛が深い。

貴さんは、とんねるずにとっての歌は、歌唱力の高いノリさんを輝かせるものだと思っていたのかもしれない。けれど、周囲のミュージシャンもノリさんの歌唱力も全部含めて、「とんねるず」の2人を輝かせるためのものだということに気がついたのではないだろうか。

「星降る夜にセレナーデ」では、会場内に星空が広がった。スマホライトを使って一緒に横揺れする。後方の席だったから、会場内が見渡せて、もう本当に綺麗で。私が見たのは、たくさんの小さな星の先に、とんねるずという大きな光がある、「とんねるず銀河」が広がっている光景だった。とんねるずという圧倒的な光を中心に、小さくて無数の光が集まる星団であり宇宙の中にいた。この美しく夢のような光景を、絶対に忘れない。今も、その中に参加できた幸せをかみしめている。

ライブ終了後、興奮冷めやらぬ中で旦那と一緒に神楽坂まで、ライブの感想を言い合いながら最後にはなんでもかんでも「なっさけねえ! バーン」と拳を振り上げて歩いた。とんねるずは、保毛尾田保毛男が一番面白いという、ちょっと貴さん似の旦那だ。「星降る夜にセレナーデ」で見たスマホライトの星空の中を歩いているような、本当に美しく楽しい夜になった。

FODプレミアム申込、PPV購入を当日行い、あとは21時にTVの前で配信を待つばかり。こういう手続きが多いのはあまり得意ではないけれども、年上のワンフーのお姉さま方も頑張っているはず・・・と思って、なんとかやりきった。会場で配布されたチラシには、FODプレミアムの10日間無料お試しクーポンがあった。

そして配信開始と同時に視聴。Xでつぶやきながら、ライブ映像を楽しんだ。2025年1月19日までの配信期間中は、何度でも楽しもうと思う。まだ映像観るだけで涙出る…けど。落ち着けばスマホでも観られるので、移動中でも楽しめる。

<ライブ(FOD)の個人的なみどころ>

超主観ではあるが、ライブ映像のみどころを自分なりに書き残しておこうと思う。

・とんねるずの表情がしっかり観られるのが嬉しい。2人とも笑顔がいい。ノリさんの笑顔は前から素敵なのかもしれないが、貴さんのデレデレした嬉しそうな顔が見られるのがたまらない。特に「俺がいる」の前奏部分、「ただいま」と言った時、「天使の恥骨」の終盤、「おらおら」の後のMC、最後のMC「自分が卒業できない」と言った時、「星降る夜にセレナーデ」~エンディングの笑顔は眼福。

・貴さんが後藤次利さんと1年間かけてつくったセットリストが完璧なのは言うまでもないが、愛と笑いの満ちあふれた選曲で、貴さんの「ワンフー、これ、聞きたいでしょ」が伝わってくる。歌詞の一語一語にこだわって選んだと思う。だから何回配信を見ても、いろんなポイントで泣けちゃう。初め、「俺たち」「2人」そんなフレーズの曲が多いのは気のせいかなと思っていたけど、「卒業式」だと思えば納得だ。みんなが一緒に過ごした時を振り返り、確認する作業なんだ。

・TVで見ていた頃を思い出すような、こだわりのカメラワークと編集がすごい。今ってライブだとドローンが飛ぶことも多いと思うけど、クレーンだったしレール敷いてたし。貴さんの間違えポイントとかも、編集でわざと使っているっぽい。ブランクが滲みだし、臨場感がある。フジテレビの制作、本当に最高でした。特に「やぶさかでない」が好き。「ガラガラヘビ」のノリさんの編集もテレビっぽい(笑)。それと、「星降る夜にセレナーデ」の2人の背中から写した画面も、とてもきれい。何度も繰り返し観てしまう。

・とんねるず2人がそろって踊る姿が異常にかわいい!!「がじゃいも」「天使の恥骨」は特に最強だが、「一気!」「結局のLOVE SONG」もいい味を出してる。それ以外にもこんなに振付のある曲が多かったんだなと改めて思う。

・バンドミュージシャンが豪華!! サポートメンバーが超一流。そういうスタッフもすべて含めての「とんねるず」なのだが、それにしてもすごかった。後藤次利さんのベースの色気もすごいし、本当に指で弾くんだな。尚之さんのチェッカルズに貴さんのスリッパのノリツッコミも嬉しかった。その時の照明の演出もレインボーで楽しい!(で、ノリ子思い出すし、やっぱり卒業式だった)

・会場の一体感。「天使の恥骨」「人情岬」「おらおら」「一気」は歌って踊ってコールして!とんねるずと一緒に掛け合いができるって最高だよ!?ライブならではで、超楽しかったー!また、やりた~い。次のライブでは、しっかり振付とコールの準備をして参加したい。

・バック映像。「雨の西麻布」「歌謡曲」は貴さんとノリさんがそれぞれ企画したのかな。超おもしろい。これだけで観たいクオリティ。それと「星降る夜にセレナーデ」。「みなさん」のエンディングでもこんな演出だったっけ。結婚式にあるような当日の写真だけど、2人がこうやって一緒のステージに立って写っているのがもはや尊すぎて、めちゃくちゃ好き。欲しい。いつかワンフー特典で入手できるようにしてほしい。

・ノリさんの「ガラガラヘビ」の時の仮面ノリダーのヘルメット。ちょっとはみ出して「どーすんだ、これ」って2人が微妙な空気になりつつ、片方は「俺しらね」となるところまでがホントとんねるずだと思う。どちらかが守りに行くと、どちらかが攻める。結果、想像を超えた何かが起こる。そしてそれが伝説を生む。

・「一番偉い人へ」で貴さんがTシャツの上からジャケットとベストを着て歌うところ。当時を思い出させてくれてありがとう。演出が細かくて泣ける。ノリさんのパフォーマンスを引っ張り上げるのは、この、貴さんのライブに向かう姿勢&最高のものにしたいと思う気持ちなんだと思えるシーンが随所にある。一方で、貴さん自身がとんねるずをプロデュースする時に一番本気で、自分自身を引き上げてきたのだということもわかる。そんな2人の歌のハモリは最高に泣ける。

・会場の上部モニタに楽曲タイトルだけでなく発表年が書かれていたのも、地味に好き。これも、楽しかった思い出たちという卒業式の演出なのかな(笑)

これはまだ進行中だと思いたいが、配信期間終了後はどうしたらよいのか…。違法アップロードで色あせた映像を観たくない。どうかこの美しい映像を長く長く観られるようにしてほしい。フジテレビさん、どうかどうかお願いします。切に願っている。

<余談>
FODプレミアムは12月29日まで期間限定で無料になるが、結局、THE LIVEしか見ていない。何よりも1月19日までしか見られないライブ配信のほうが重要なので!! 見るたびに新たな発見がある、とにかく制作に関わった全員がこだわり抜いた珠玉のコンテンツ。これは伝説になるわ。
あと、後日、ライブグッズの通販ページをみたら、少しだけアイテムが購入できる状態だったので、TUNNELSの文字の入った「フーディ(Black)」を購入した。次に着る機会を楽しみにしている。

セットリスト

1. 情けねえ (1991年)
~~アンコール1~~
2. みのもんたの逆襲 (1991年)
3. 結局のLOVE SONG(1993年)
4. 大人になるな(1992年)
5. 俺がいる(1993年)
=MC=
6. 天使の恥骨(1985年)
7. やぶさかでない(1986年)
8. After Summer(1985年)
=MC=
9. 心めぐり(1989年)
10. こんな男でよかったら(1991年)
=バンド紹介=
11. 雨の西麻布 (1985年)
12. 歌謡曲 (1986年) 
13. 人情岬 (1986年)
=MC=
14. 一気!(1984年)
15. 嵐のマッチョマン(1987年)
16. 炎のエスカルゴ(1988年)
17. がじゃいも(1993年)
=MC=
18. 迷惑でしょうが・・・(1987年)
19. どうにかなるさ(1990年)
20. おらおら(1987年)
=MC=
21. セブンスコードを天国にくれ(1992年)
~~アンコール2~~
22. ガラガラヘビがやってくる(1992年)
=MC=
23. 一番偉い人へ (1992年)
=MC=
24. 星降る夜にセレナーデ(1989年)

バンド

  • 音楽監督 後藤次利
  • Drums 阿部薫
  • Bass 後藤次利
  • Guitar 今剛
        大西克己
  • Piano 松本圭司
        井上薫
  • Saxophone 藤井尚之
  • Chorus(九段下ガールズ) 佐々木詩織、二宮愛、Olivia Burrell
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                           

スタッフリスト

  • 演出 藪木健太郎
  • 舞台監督 小坂淳平
                    丸山貴之
  • 舞台 菊池隼人
  • 照明 蛯名亮太
  • 音響 奥村岳児
  • 映像 山中啓路
  • レーザー 北村祐介 
  • 特効 大久保雄貴
  • 収録監督 松永健太郎
  • プロンプター 黒田菜緒
  • 美術デザイナー 鈴木賢太
  • フジテレビ美術チーム
  • CG 笹生宗慶
  • カラオケブロック監督 鈴木靖広
  • カラオケブロックプロデュサー 松尾やす子
  • 映像D 花輪研斗
                 大東玲香
  • 制作 寺本昂平
             赤間大樹
  • 制作P 太田一平
                 後藤夏美
  • フジテレビ 有澤ひろみ
                          鈴木麻衣子
                          菊竹龍 

 ※公開情報のみ。演出家・藪木健太郎 さんのXから引用

公演概要

  • 公演タイトル とんねるず THE LIVE
  • 日程 2024年11月8日(金)  17時開場 / 19時開演
         2024年11月9日(土)  15時開場 / 17時開演
  • 会場 日本武道館
  • 出演 とんねるず
  • 席種 アリーナ席 14,800円、
       スタンドS席 14,800円、スタンドA席 12,800円、スタンドB席 11,800円
       立ち見席 8,800円 ※すべて税込
  • 特別協賛 にしたんクリニック
  • 主催 とんねるず THE LIVE実行委員会
  • 公式ホームページ https://www.tunnels-thelive2024.jp/ 
    ※公開は2024年6月22日
  • 動員数 各日9,000人、2日間合計18,000人                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                      

FOD

  • 配信概要 2024年12月20日(金)21時00分 配信開始
  • 公演名 とんねるず THE LIVE
  • PPV販売価格 5,000円(税込)、4,546コイン
  • 視聴チケット販売期間 2024年11月8日(金)5時00分~2025年1月19日(日)20時00分
  • 配信スケジュール 2024年12月20日(金)21時00分~2025年1月19日(日)23時59分まで視聴可能
  • 内容 とんねるずが29年ぶりに武道館に帰ってきた! 2024年11月8日(金)、11月9日(土)の2日間にわたり、東京・日本武道館で開催される「とんねるず THE LIVE」。2018年にバラエティー番組「とんねるずのみなさんのおかげでした」が終了し、惜しむ声や2人の姿をみたいという声が多く寄せられる中、2人のライブを開催したいというフジテレビスタッフの熱意と、石橋貴明、木梨憲武の想いが合致し、約6年の年月を経て、ついに実現。2日間のライブの様子を特別編集版でFODにて独占配信決定!伝説の公演をお見逃しなく!
  • 出演者 とんねるず(石橋貴明、木梨憲武)
  • 主催 とんねるず THE LIVE 実行委員会                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                            

音漏れ隊

YouTube「貴ちゃんねるず」で公開されたコンテンツ。
武道館ライブ中、武道館の外で繰り広げられた胸熱のドキュメンタリー作品。
ライブ終了後、多くの芸能人がライブの感想をメディアで発信したけれど、その中でもこれは別格の出来なので、あえてここに記す。
とんねるずTHEライブ〜涙の音漏れ隊ドキュメント〜2夜連続SP・前編
とんねるずTHEライブ〜涙の音漏れ隊ドキュメント〜2夜連続SP・後編「音漏れ隊のみなさんありがとう」

最後に

「とんねるずのみなさんのおかげでした」が終了して以来、ほとんど2人の活動を追うことをやめてしまった。テレビの中のとんねるずしか知らない私は、2人そろって笑いを生み出す姿をテレビで見ることがなくなり、実は少し感傷的になっていたのだと思う。それでも、ソロ活を応援したり一緒に仕事をしたりして、2人との付き合い方を知っていたワンフーも多いと思うが、私にはそれができなかった。見えていないことが多かったのだと反省もした。

これは言い訳だけど、貴さん・ノリさんのソロ活動は「とんねるず」ではなかったし、私は「とんねるず」が好きだった。でも、今回グッズが買えなかったりして、とてもとても反省して、少しずつソロ活動のYouTubeやポッドキャストも追い始めた。

とんねるずは、死んでなんかいない。だから、安心して2人のソロ活にもコミットしていきたいし、「またねーーーーー!」を信じて2人のステージを待ちます。

1977年生まれの私、とんねるずと仕事がしたくて就職活動でニッポン放送やフジテレビを受けるも、軒並み敗退。就職氷河期のどん底でまったくひどい時代だった。それでもビジネス出版社になんとか滑り込み、ビジネス誌の編集をしたり、大企業の広報・宣伝担当に転職してCMや協賛などの仕事をしたりしたこともあったけれど、とんねるずとのご縁はそこで作れなかった。

でも、THE LIVEを現地で観ることができたのは本当にラッキーだった。貴さんのMCによれば、「卒業式」として企画されたこのライブ。確かに卒業式って、みんなで過ごした楽しい思い出とか行事を振り返るよね。みんなとの絆を最後に確認して、普通はそれぞれの道へ進む、みんなが離れ離れになっていくための儀式。だけど、学年を二分する人気者の一人が「まだ卒業できない」と言い出し、もう一人の人気者も「そもそも卒業式じゃないし」と言って、結局、学年全員が留年しちゃった、みたいな。めちゃくちゃ大がかりで最高の学園ものコントのよう。そして、「星降る夜にセレナーデ」とともに迎えたエンディング。「みなさん」のコントにとんねるずと一緒に参加できたみたいで、最高に楽しかったし幸せでした。とんねるずのいる時代、本当に最高だな!!

アラフィフにして、とんねるずライブの楽しさも知ってしまった。次世代のワンフーも担いたい。そして、どこかでご縁があることも信じて、今できることをしっかりやりながら生きていこうと思う。

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