普段は身近にある花をテーマに、東京都文京区・台東区周辺を取り上げることの多い当サイトですが、桜の開花シーズンということで、週末、三春滝桜(ミハルタキザクラ)を観に行ってきました。2023年は、観測史上最速となる4月1日(土)に満開となった滝桜。今回は、その満開の姿をお届けします。 

 三春滝桜は、福島県田村郡三春町にある枝垂れ性の桜の巨木で、日本三大巨木や日本三大桜の一つと言われており、国の天然記念物にも指定されています。橋本明治画伯や千寿博画伯が描く桜の絵のモデルになったことでも有名で、伸びやかな枝から舞い散る桜の花びらはまるで流れ落ちる水の流れのように見ることから、「滝桜」と名付けられたとも言われています。大地から天に伸びるどっしりとした幹、そこから噴き出すような力強い枝、そして無数の小さな桜の花びら…。繊細さと大胆さに圧倒されます。尊い…。

 東京からのアクセスは自動車が主となりますが、桜の開花時期だけはローカル線の臨時便や三春駅からのシャトルバスが運行されるため、公共交通機関だけの移動も可能です。予想外に早い開花となったので、もしかしたら例年よりも少し人が少ない状況かもしれません。

 滝桜の開花時期の週末には、桜まつりが開催されており、ソフトクリームやご当地グルメなどが楽しめます。また、三春町内には約2000本の枝垂れ桜があり、各所に樹齢100年を超える木があります。

 ちなみにこの日は気候もよく、青空に桜の姿が一層映えました。また、4月の東北とは思えないほどの暖かさで、桜や菜の花畑を眺めながら付近の神社の参詣にも最高の環境。だからでしょうか…。三春駅から郡山駅へ向かう帰りの列車になんと乗り遅れてしまい、1時間半近くも次の列車を待つことになってしまいました。いくら桜が綺麗だからといっても、時間はしっかり確認しないといけませんね…。