令和6年能登半島地震に被災された皆さまに、心よりお見舞い申し上げます。 
2024年は、心の痛む災害や事故で始まりました。そのような中で懸命に救助・救援活動をされている方や物資の輸送に奔走されたいる方、ありがとうございます。また、改めて日ごろの備えや訓練の大切さを実感しています。

さて、1月6日は二十四節気のひとつ「小寒」(しょうかん)です。この日から「寒の入り」となり、節分までの三十日間は「寒の内」「寒中」とよばれます。

寒中見舞いは、この期間に出すお便りです。年賀状を出せなかった喪中の相手や、年賀状のお返事が遅くなってしまったとき、また年賀状を頂いたが自身が喪中でお返事が出せなかったときなどに、相手の健康を気遣う言葉とともに近況などを記します。

小寒の時期には、1月7日に「七草粥」を食べて、無病息災を祈ります。セリ・ナズナ・ゴギョウ・ハコベラ・ホトケノザ・スズナ・スズシロを「春の七草」といい、塩で味付けしたお粥で弱った胃腸を整えて身体をいたわります。

私は、この七草をスーパーなどで入手してお粥を作ってはみるものの、なかなか美味しくできたことがありません。シンプルな料理ほど難しい…。けれど、豪華さや華美なものだけを尊ぶのではなく、身近にある旬な植物を食べて健康を願い邪気を払うという風習は、襟を正すようなスッとした気持ちになり、心地よく感じます。お正月気分を日常の生活へ引き戻してくれる、気持ちを切り替える効果も…。節度ある生活がもたらす健康を大切にして、新しい年も元気に暮らしたいですね。